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第123号 松岡茉優さんのように「よき!」と言える日常を過ごすことの大切さ

 

先日、これは是非IMAXで観たいという映画がありましたので、平日に1人で映画館に行ってきました。

 

「TENET(テネット)」という鬼才クリストファー・ノーラン監督の作品です。

 

私は、彼が監督を手掛けた「バットマン」3部作から、彼の大ファンになりました。

 

私がこれまでバットマン以外に観た作品です。

 

「インセプション」 「インターステラー」 「ダンケルク」

 

どれもそれぞれの良さがあります。

 

特に私がこの監督を気に入っているのは、次のようなところです。

 

 

・本物(リアル)にこだわるところ

 

・ストーリーや登場人物の理解が不十分であっても、映像だけでも楽しめるところ

 

・この場面、どのように撮影したのだろうと、観客の興味をそそるように仕上げられているところ

 

・何気ないシーンにも大切な意味が込められているところ

 

・そして、誰も考え付かない天才的な発想、それをキャストやスタッフを用いて、映像として具現化する能力が卓越しているところです。

 

そして公開中の「TENET」を観た感想を一言でいうと・・・

 

 

「わからないけど、面白いです。」

 

 

普通、わからないと観る気が失せるものですが、そうならないのがノーラン作品です。

 

ノーラン監督作品の中で最も難解だといわれるこの映画を、メイプル超合金のカズレーザーさんが、こんな感じで紹介されていました。

 

「わからなくても、楽しめるし、理解しようと努力すると、さらに楽しむことが出来る稀有な作品である。」

 

名もなき主人公は、時間逆行の仕組みを科学者にレクチャーしてもらうシーンでこう諭されます。

 

 

「理解しようとしないで、感じるの。」

 

 

これは、観客に向けても発せられているのかなと感じてしまいました。

 

そうは言っても、感じるだけでは物足りない。

 

この映画に魅了され解説されている方が世の中にたくさんいらっしゃいますが、ほとんどの方がこう言われます。

 

 

「この映画は2回目の方が面白い。」

 

 

これまで映画館で2回観たのは、新海誠監督の「天気の子」だけです。

 

1回目は1人、2回目は息子と2人で観たというイレギュラー的なもの。

 

私の中で、映画館で何回も観るなんて、お金の無駄遣いじゃないかと、ずっと本気で思っていました。

 

でも、私もその気持ち、意味がようやくわかるようになりました。

 

ネット情報で復習した上で、IMAX上映期間中に、再度鑑賞することを誓ったのです。

 

 

さてその日、13時20分から始まる映画の前に、映画館周辺で昼食を取りたいと思って、余裕をもって自宅を出発していました。

 

その映画館のすぐそばに、モスバーガーを発見しました。

 

普段は積極的に利用しないファストフードですが、興味のある映画の前で高揚感もありましたので、美味しそうな限定商品につられ入店してしまったのです。

 

 

・マンハッタンクラムチリ ロースカツバーガー

 

・まるごと!レモンのジンジャーエールwithふじりんごソース

 

・モスライスバーガー焼肉

 

・ポテトS

 

 

お昼で1500円超え、おそらくカロリーオーバーです。

 

しかし、熱々のライスバーガー、辛さと甘さが絶妙であったロースカツバーガー、バーガーより値段が高い特別なジンジャーエール。

 

ああ、やはりマクドナルドとは違う。

 

平日にこんな贅沢をしていいのだろうか、と本当に優雅な気分になったのです。

 

そして、好きな本を読みながら、ゆったりした時間の流れに、身を任せていたのです。

 

 

その時にふと、TBS系のテレビドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」に出演されている松岡茉優さんのセリフを思い出したのでした。

 

 

「よき!」

 

 

その短い言葉には、いくつか意味があるように思います。

 

 

私の解釈では・・・

 

・今日もよい日だな

 

・上手くいっているこの調子

 

・幸せな日常に感謝

 

 

小さなことでも、喜びを感じることが出来る。

 

無理せず周囲に感謝できる。

 

その後の映画も面白かったし、なんて有意義な一日だったのだろう!

 

 

「よき!」と素直に心でつぶやくことが出来る日常を増やし続けたいものだな、そのように感じた次第です。