昨日、無料WEB会議ツールZoomを使ったオンラインセミナーに参加しました。
主催は、10年以上前に東京で研修会社を設立され、年間200日以上も登壇されている研修講師の五十嵐康雄さんという方です。
たまたまその方の著書、
を読み、思わずメルマガ登録をして、特典動画をいただき、そして思わずセミナーに申し込んだ、という流れです。
参加者は数名で、講師としての活動を検討しておられる方もいらっしゃいました。
参加者からの質問を中心に、講師としての心構え、講師と企業を仲介する役割を持つエージェントとの付き合い方、講師業界の暗黙のルールなどにも話がおよび、全体的にリラックスした雰囲気が漂うオンラインセミナーでした。
さて、そのZoomという無料会議ツール、最近いろんなところで、見聞きすることが増えているように思います。
なぜ、話題に上るのだろうと少し前から気になっていました。
今回セミナーで初めてZoomを使ったのですが、主催者側からURLを受け取り、指定された日時にアプリを起動させクリックすれば、簡単にオンラインでやり取りができるのです。
Skypeは個人間のビデオ通話を前提に、Zoomはウェブ会議を前提に作られているようで、とりあえずオンラインでセミナーなどに参加するだけなら、素人でもなんとなく操作はできるのです。
そうした敷居の低さから、いろんなところで利用されているように感じます。
また、最近のコロナウイルスや働き方改革の影響で、テレワークや、特に授業という形態をとる教育分野で積極的にZoomが採用されているようです。
こうして研修業界にもその波が押し寄せており、特に最近目にするようになりました。
今、研修やセミナーはコロナの影響で延期、中止が続発しており、それだけで生計を立てている個人事業主の方などは、本当にご苦労されていることと思います。
私もその内のひとりかもしれません。(笑)
実は、私はビジネス教育系のメルマガをいくつか登録して、日々その情報を興味をもって拝見しておりますが、私が購読しているメルマガは人材開発系の経営者ばかりです。
普通であれば、外食や観光業の方と同じように愚痴のひとつも言いたくなるところです。
しかし、誰一人としてそんなことをつぶやく人はいません。
むしろ、この事態をチャンスと捉え、前向きな行動に変えていかれるのです。
・こういう時だからこそ、自分に向き合う時間が取れる。
・読書を中心にインプットする時、巣ごもりします。
・セミナーをZoomなどのオンラインに切り替えよう。
そうした宣言や心意気を見るたびに、思い出す格言があります。
「悲観論者は風に文句を言い、楽観論者は風に変化を期待する。リーダーは風に帆を合わせる。」
ジョン・C・マクスウェル(アメリカの著作家)
必要以上に思い悩むよりも、
運を天に任せるように開き直るよりも、
自分の置かれた環境で今自分が出来ること、為すべきことは何かを考え、行動につなげること
こうした考え方と行動を一致させる人が未来を切り開いていける人ではないか、そのように思います。
そのオンラインセミナーの最後に、受講者アンケートにて私から五十嵐さんにひとこと感想をお伝えしました。
「一貫性があり、安心して受講できました。」
この詳細についてはその場でお伝えしておりませんでしたが、私はこういう意味で書きました。
私は、五十嵐さんという“人となり”を著書から、またYou Tubeの特典動画から勝手に想像していました。
それは、真摯で誠実な人柄です。
今回のセミナーを通じて、その印象は全く違わなかったのです。
セミナーの中で、ある方からこんな質問がありました。
「五十嵐さんは講師として、服装や名刺などの小物について、意識されていることはどのようなことでしょうか?」
するとこのように答えられました。
「相手(会社組織)に合わせた服装にします。」
それは例えば、相手がクールビズでノーネクタイの会社であれば、自分もそれに倣い、またフォーマルな感じであれば、自分もそれに倣うと。
つまり自分が“これを着たい”から“これを着る”ではないということです。
別の話に置き換えれば、“研修講師がやりたい研修をする”のではなく、“相手にとっての課題解決に繋がる研修をする”ということなのです。
以前読んだ本で、セミナー・研修プロデューサー原佳弘さんの
の中にあった、
「マーティングの真髄は相手視点の有無に尽きる。」という言葉と重なりました。
その本の中で原さんは、選ばれる講師に必要な要素とは「一貫性」と「共感」であると述べられています。
まさに五十嵐さんそのままでした。
なるほど、選ばれる講師も、稼げる講師も、一致している。
セミナーを終えてすごく腑に落ちた感覚に、心地よさを覚えていた自分がいたのです。