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第110号 駒込弘明先生のワークショップ参加で気付くことのできた自分の勝ち筋

 

近日ホームページをリニューアルすることになり、2019年の夏頃に受講したあるセミナーのことを思い出すことがありました。

 

 

タイトル:あなたの思考を磨くメモ技ワークショップ

 

 

講師:シンプル経営のすすめ代表 駒込弘明

 

 

これは、私がどのようなコンサルタントとしてやっていくのか、ヒントをいただいたセミナーだったからです。

 

会社員として勤務しておられた頃、“ふと疑問に思ったことがある”と言われます。

 

それは、世の中が複雑になっていくとともに、働いている人、やっている仕事も、どんどん複雑になっていっている。

 

ひょっとして、今の自分は世の中を複雑にしていることに加担しているのではないか?

 

その複雑になった仕事をやり切ることが本当に素晴らしいことなんだろうか?

 

いや違う。

 

その流れに逆行して、仕事・経営をシンプルにして行くことが、自分に課せられた使命ではないか。

 

そう考え、会社を去り、起業されたと私は記憶しています。

 

 

端的に言えば、「わかりにくいこと、モヤモヤしたことなどについて、シンプルにするための一つのツールとして上手にメモを活用しましょう」というセミナーでした。

 

 

人が悩んだ時、3つのアプローチがあると言われます。

 

1.沈思黙考する

 

2.人に話す

 

3.紙に書き出す

 

 

1は、結局同じところをぐるぐる回ることに繋がる。

 

2は、相手が必要だし、まとまりがなくなる傾向がある。

 

3は、少しでも前進する。

 

 

また、紙に書き出すメモには2種類あります。

 

1.備忘録 = 守り

 

2.アウトプット = 攻め

 

もちろん今回のターゲットは“攻める”メモです。

 

 

そして、メモをするポイントは3つ

 

1.型を決める

 

2.リラックスして書く

 

3.とにかく出す

 

 

具体的には次のようなものです。

 

白紙のA4用紙1枚に、4×4のマス目ができるようにフリーハンドで線を引きます。

 

このマス目が“型を決める”です。

 

 

実は、次のような人の2つの習性をうまく利用するために、マス目があると言われます。

 

1.人は空白があると埋めたくなる

 

2.人は位置で記憶する

 

 

一番左上の一か所のマスには、「日付」「テーマ」

 

一番右下には「まとめ」

 

それ以外の14個を使って、テーマに沿った具体的な内容を思いつくままに書き出すといういたってシンプルなものでした。

 

 

ただ、3つ注意点があると言われます。

 

1.時間を決めてやること

 

2.書き出す時は、まとめよう、整理しようとしないこと

 

3.溢れるようにアウトプットすること

 

 

しかしこれが私の場合、上手くできません。

 

時間がかかるのです。

 

溢れるようにアウトプットできないのです。

 

講義中に「自分はどんな人か?」といったテーマが出て、受講生がそれぞれ取り組みましたが、私は制限時間内では半分も書き上げられませんでした。

 

従って、セミナーが終わってから、時間があったときに再度、書き出してみました。

 

 

私は、このような人です。

 

 

01 ”家族”と”経験” を最も大切にする人

 

02 作り手の ”こだわり” を知ると感動する人

 

03 ”本物” に価値を見出す人

 

04 深みのある ”余韻” の残る人に憧れる人

 

05 ”個性” を重視する人

 

06 相手からの感謝に ”貢献感” を感じる人

 

07 ”自信” を身に付けたい人

 

08 ”くつろぎ” と ”安らぎ” を求める人

 

09 ”熱く涙もろい”人

 

10 ”輝ける場所”を追い求める人

 

11 ”人間ドラマ、ストーリー”に感動する人

 

12 ”山や海の旅” に価値を感じる人

 

13 ”心震える歌声・映像” に興味がある人

 

14 ”臆病で心配性”な人

 

15 ”複雑”で時間のかかるものが苦手な人

 

 

そして、実はこのセミナーがきっかけとなり、私の勝ち筋のようなものを発見することができたのです。

 

1つは「自分は何者であるか?」という問いに真剣に向き合うことができたこと。

 

もう1つは「自分が本当に強みを発揮できるところは何処なのか?」を常々考える癖がついたことです。

 

 

“強み”の逆は“弱み”。

 

自分の“弱み”とは、「複雑なことをする、または難しい文章を読解するのが苦手」なこと。

 

であれば、それを簡単に、シンプルにすればいいのではないか。

 

あれ、これは駒込先生とほとんど同じことを自分も考えている。

 

そうか、コレか!

 

ここから、自分の専門分野である人事を主とした”管理系業務を効率化・合理化”する“シンプルワークコンサルタント”が生まれたわけです。

 

 

駒込先生のセミナーを受講したことで、大きな発見ができました。

 

本当に感謝しているのです。

 

そこで、今更の感は否めませんが、受講した私が感銘を受けた駒込先生のセミナーのポイントを挙げておきます。

 

 

01 小学6年生が理解できる、看板に偽り無し

 

02 スキルを身につけるではなく、型を身につけるという意外さ

 

03 老若男女の参加者への意識や配慮

 

04 複雑をシンプルにというモットーがセミナー全体に浸透

 

05 感覚に訴えることの有用性

(空白は埋めたくなる、位置で記憶する)

 

06 皆んなが分かる芸能ネタで和やかな雰囲気を演出

 

07 イケメンで爽やかな印象が外見の大切さを物語る

 

08 技術面①ホワイトボード1枚で完結させる首尾一貫性

 

09 技術面②種類、例は3つまで

 

10 技術面③絵を多用して文字だけにしない感覚性を重視

 

11 技術面④オリジナル表現の大切さ

(地に足の着いた地上戦のコミュニケーションと空回りしやすい空中戦のコミュニケーション、溢れるようにアウトプット)

 

12 このセミナーが全プログラム9回の内の第1回ということがわかり、次回への期待感を誘発

 

13 自分のやる事を端的に伝える

「私は、シンプルにすることをお手伝いします」

 

14 絶妙な言い換え表現

「私はこれをライフワークでやっている、今日は大人の落書きを楽しみましょう!」

 

15 冒頭「メモと自分」というワークをする事で食いつきを良くする

 

16 左上のテーマは疑問文にすると発想しやすい

それは“?”は考えることを誘発するから

 

17 取引先で話の主導権を握りたければ、メモを書くことを宣言して、相手に見せながら書く

 

18 黒色は思考を遅らせる

青色は記憶の定着を促進する

緑色は自己主張し過ぎないので、線を引くのに適している

 

以上18個も挙がってしまいました。

 

 

自分もこの方のようなことができる講師になりたい。

 

改めてそんな風に感じている今日この頃です。