今年は平成最後の年。
そのため、4月下旬から5月上旬にかけて10連休になり、企業活動にも多少の影響が出てくると予想されていますが、消費側にとっては長期の旅行を計画したり、普段できないことをやる良い機会になるのではないでしょうか。
かくいう私も、この連休を狙って東京へ家族旅行したいと考えている一人です。
現在、家族5人で関西で暮らしています。
お恥ずかしい話ですが、週末は家に居れば、近所で買い物というパターン多く、たまに隣接する都道府県のスーパー銭湯に足を延ばす程度です。
移動は専ら自家用車になり、家族全員で電車移動することはほとんどなく、ましてや新幹線で移動したことは一度もありません。
そうしたこともあり、家族全員で初めて新幹線に乗って、初めて東京見物をしようと計画しています。
こうした場合、一番のネックが宿泊場所になると思っていましたので、これを一番先に決めて予約してしまおうと考えたのです。
以前、TV番組を観て、ここに一度泊まりたいと思ったのが、旅籠屋です。
素泊まりですが、コストパフォーマンスは抜群にいいです。
その良さと社長の熱い想いを以前ブログでご紹介させていただきました。
第18号 カンブリア宮殿で紹介された旅籠屋 甲斐真社長から生き方を学ぶ
今回の東京観光の目的のひとつは、やはり東京ディズニーランドで朝から晩まで楽しむことです。
いまのところ2日をランド、1日をシーで考えています。
もうひとつは、名所見学です。
東京スカイツリー、お台場、東京ジョイポリス、築地市場、ジブリ美術館も行ってみたいところです。
となれば、いろんな場所に移動できる拠点が必要になってきます。
大人数でも一部屋で全員素泊まりできる旅籠屋がちょうどいい。
東京の中心にも近く、ディズニーランドにもアクセスが良い旅籠屋東京新木場店を予約しようとしました。
3ケ月も前だから大丈夫だろうと思いきや、すでに予約抽選の結果で満室状態。
ぴったり3ケ月前にWEB上で申し込む人が部屋数の4倍以上いるとのことでした。
改めて皆さん考えることは一緒であると苦笑してしまった次第です。
運に頼るような選択はしないでおこうと早速他を当たったのですが、これがうまくいきませんでした。
東京駅から電車で40分くらいの場所でも1人1泊素泊まりでも平均1万円ぐらいかかるところが多いのです。
私の探し方に問題があったかもしれませんが・・・
これでは完全に予算オーバーです。
調べていると手ごろな価格で立地条件の良い、スーパーホテル妙典駅前というところを見付け、早速電話で申し込みをしました。
部屋のサイズの関係から、どうしても2人と3人で別れなければならなかったのです。
ところが3人部屋は喫煙しかないことがわかりました。
すると電話を受けていた女性従業員の方が、日程や仕様を含めた私の希望をきちんと聞き出してくれるのです。
その上で、こう提案をしていただきました。
「今から調整をしてみます。調整がうまく行けば、お客様からWEB上で申し込み操作をすぐしていただく形になりますが、よろしいでしょうか?」
「一番安いプランはそうしていただくしかないので」
ひと言ひと言に、相手への配慮があることを感じます。
もちろん、それでお願いしますと電話を置いて、5分ほど待っていると、電話が鳴りました。
喫煙、禁煙の部屋を上手く組み替えていただいたようで、3人部屋と2人部屋の禁煙ルームで5泊分予約することができたのです。
これまでこうした宿泊先での電話予約は、「満室だから」 と二つ返事で終わることが多く、寂しい想いしかありませんでした。
しかし、この女性はひと手間を掛けることを厭わず、一旦電話を置いて、掛け直すという行動を自ら取ってくれたのです。
以前読んだ本の中に、できる社員とできない社員の差は実は大きくないという内容が書かれていたことを思い出しました。
ちょっとした心掛け、ちょっとした意識の持ち方、ちょっとした行動、これが相まって、できる社員とできない社員に別れてしまうと。
もちろん何でも手間を掛ける事がいいのかというと、そうではないこともあるでしょう。
しかし、相手に寄り添っている事が伝わるように手間を掛けることは、相手に信頼や安心を生みます。
「寄り添う」というのは、相手のわがままを単にそのまま容認するということではありません。
相手のためを思って、最良の結果に結びつくようにサポートする姿勢を示す事が、「寄り添う」ということであると思うのです。
そういう意味では、このスーパーホテル妙典駅前の女性従業員の相手に寄り添った応対は、信頼と安心を与える素晴らしい接客であったと思うのです。