· 

第99号 自分が欲しているものが予期せず現れた時、正常な思考を鈍らせてしまう

 

初めに、私のどうでもいい話をさせていただきます。

 

モノへのこだわりがさほど強くない私ですが、スマホを購入してから今に至るまで一貫してapple社のi-Phoneを使用しています。

 

i-Phone4から始まり現在i-Phone7を使用しています。

 

i-Pad Airも保有しており、連携という面からも楽であった事が少なからず影響しているのかもしれません。

 

そんなi-Phoneスマホしか知らない私ですが、今、ちょうど2ヶ月間の更新時期に入っています。

 

もう2年引っ張るのか、機種変更やMNPをするのかしばらく悩んでいました。

 

ちょうどネットで検索していると、ドコモのi-Phone Xが10万円以上値引きしているのです。

 

さらにオンラインショップを利用して購入すれば、端末価格はおよそ16000円になります。

 

おそらくXSなどの次のモデルが登場したことにより、旧型は値下がりが加速したのだと思います。

 

最近のニュースでは、i-Phoneがこれまでのように売れなくなってきており、減産に入っているとの報道がありました。

 

i-Phone8もMNPであればおよそ1万円で購入できるのです。

 

でも、顔認証機能がある値引きの大きいi-Phone Xは私にとって大きな魅力です。

 

こうして購入を検討していたところに、ある出来事が起こりました。

 

それは私が勤務中に、パソコンで仕事をしていた時のことです。

 

何のまえぶれもなく、突然WEBページにお知らせが表示されたのです。

 

「おめでとうございます。Googleをお使いのあなた、当選者に選ばれました。」

 

「今ならこの質問に全て正解できれば、i-Phone Xを無料でプレゼント」

 

質問は次のような知っていればわかる、またネットで少し調べればわかるようなものでした。

 

・Googleの創設者は?

 

・Googleの本拠地はどこ?

 

・Googleが創設された年は?

 

こうした質問で、選択肢が用意されています。

 

この製作者のうまいところは、これに時間制限を設けているように思わせるところです。

 

早くしないと、当選権利が別の方に移りますよ、という具合です。

 

私はこれはGoogle社が無料サービスの一環でやっているような錯覚に陥っていました。

 

そして、まあいつかこういうことも起こりうるかもと。

 

そして全問正解したところで、画面が切り替わります。

 

商品を発送するために、住所、氏名、連絡先、メールアドレスなどの必要事項の入力を促す画面です。

 

商品を受け取るには、個人情報の提供をしなければならないことは当然といえば、当然かもしれません。

 

しかし、その画面の下には、このあとクリジットカード番号を登録する必要があるという但し書きがあります。

 

このi-Phone Xを無料で申し込むと同時に、月額5000円程度の利用料がかかるサービスに自動加入することになるというのです。

 

ただし、そのサービスは途中で自ら解約手続きをすることによって、料金が発生しない仕組みになっているといいます。

 

ここでようやくこれは釣りなんじゃないかと思うようになったのです。

 

そしてこのような事象がないかネットで検索すると詐欺に注意といったホームページが見つかったのです。

 

はやりそうかと思うと同時に、なんて浅はかだったのかと反省をしたのです。

 

質問の段階で「これはおかしい。」「つりかもしれない。」となぜ考えることが出来なかったのか。

 

それは、冒頭に述べたi-Phone XをまさにMNP購入しようと考えていたからでした。

 

今なら、大幅割引で2万円弱で普通に購入出来るはずなのに、無料で購入できるという甘い言葉につられてしまったのです。

 

まさに、タイトルどおり「自分が欲しているものが予期せず現れた時、正常な思考を鈍らせてしまう」ということを身をもって経験したのです。

 

今回の件で、実害はありませんし、私は思考のバイアスを理解できた良い機会であったと前向きに捉えています。