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第97号 子供の成長を垣間見た時こそ、自分自身を見つめ直す時

 

昨日、家族全員で京都府にある「るり渓温泉」というスーパー銭湯に行ってきました。

 

 るり渓温泉【公式】

 

これまで宿泊も含めると5回ぐらい訪れたことがある比較的気に入っている温泉施設。

 

気に入っているポイントを簡単に挙げます。

 

・季節を問わず営業している温水プールがあること

 

・ゆったりとしたカラオケルームがあること

 

・マンガを読んだり、ネットが利用できるパソコンを使えること

 

・くつろぎ処のスペースが広く、多種多様(ハンモック、テント、カプセル型)な読書スペースが設置されていること

 

しかし今回、世間では三連休のなか日ということもあり、これまで見たことのない混雑ぶりでした。

 

店員さんも「いつもはここまで混みあうことはないです。」と言われるぐらい、マンガを読めるくつろぎ処には、夕方ごろまで満員でした。

 

さて、我が家(=私)のゴールデンパターンをご紹介します。

 

到着後、持参してきた水着に着替え、子供と水泳で競争をします。

 

そして、水着を着たのまま使用できるジャグジーなどがある内風呂と、露天風呂に皆で入ります。

 

次に水着を脱いで、温泉で体を洗い、内風呂でゆっくり温まります。

 

その後、マンガを読めるくつろぎ処に行きます。

 

そして、夕食・カラオケをみんなで楽しみます。

 

最後にもう一度温泉につかり、くつろぎ処へ。

 

そんなこんなで、昨日は結構遅くまでくつろいでしまいました。

 

なんと、帰宅したら深夜を過ぎていました。

 

著者プロフィールでありますように、大が付くほど銭湯好きですので・・・

 

さてその日は、私がこれまでと違った感覚を覚えた出来事があり、そのことについてお伝えしたいと思います。

 

一番最初に、プールで息子と水泳競争をします。

 

一番下の子はまだ勝負になりませんので、いつも次男と”どちらが早いか”また”どちらが長く潜水できるか”などを競うのです。

 

いつも私が余裕で勝っていたのですが、中学1年生となった次男は今回違いました。

 

まず潜水して距離を競ったのですが、次男に3メートル差で私が負けてしまいました。

 

次に25mクロールです、これも2秒ぐらいの差で私が負けてしまいました。

 

身長はまだ私の方が10cmほど高いのですし、クロールはかなり本気でやったつもりでした。

 

これまで楽勝であったのに、その事実が受け入れられなかったのでしょうか、嫁や三男に何度も本当にどっちが勝ったのかを聞き直していました。

 

そして、次は平泳ぎでリベンジしたかったのですが、次男は取り合わずに、その後温泉に入り、さっさと読みたいマンガを見に行ってしまったのです。

 

その後、19時から20時までカラオケを予約していました。

 

家族5人、専ら歌うのは、長男と次男と私・・・

 

次男は初めて披露した3曲を歌ってから、プイっと席を離れ、またマンガコーナーに戻ってしまったのです。

 

私は今日1日の次男の行動を見て、いろんな想いが湧きあがってきたのです。

 

まず、水泳での競争です。

 

クロールはかなり本気モードで勝負したつもりでしたが、私は初めて敗北を喫したのです。

 

「もう中学一年生で逆転されてしまった。」

 

「気持ちではまだまだやれる。」と思っていたのに、自分の衰え、老いのような始まりを感じざるを得ませんでした。

 

カラオケをした時、次男は現在放映中のアニメ「ジョジョの奇妙な冒険パート5」の主題歌「Fighting Gold」を歌ったのです。

 

でも結局1番しか歌いませんでした。

 

なぜなら、TVで流れるのは1番の歌詞だけだからです。

 

つまり、TVで流れているオープニング曲を聞いていただけで歌いきったのです。

 

歌うなら、私の場合、レンタルしたCDを何度も再生して記憶するという工程が必要になります。

 

しかし次男は、6回視聴したTV放送だけで、歌えるようになってしまっているのです。

 

そして、なによりも自分が読みたいと思っていたマンガを最優先するという”自我”が前面に出てきています。

 

我が子の成長のようなものを感じ、感慨深い気持ちになったのです。

 

単に”うれしい”とか”さみしい”とは違う、「成長したんだなぁ」という感嘆の気持ち。

 

その時、私はこんなことを考えたのです。

 

息子の1年と自分の1年の成長はどうであったろうか。

 

自分の今の1年は、その前の1年を繰り返しているに過ぎないのではないか。

 

息子の成長に感心しているばかりではいけない。

 

自分を改めて見つめ直して、成長の実感を持てる日々を送らなければいけない。

 

堂々とした親の背中を見せることが、さらなる息子の成長に繋がる、そう思ってこれからの人生を歩んでいきたい、そのように思った次第です。