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第90号 どっちになっても前向きに捉えることができるようになる

 

皆さんはこれまでの人生の中でどんな失敗をしましたか?

 

生きていく気力が失われるくらいの失敗や後悔してもしきれない失敗があったかもしれません。

 

年末になって私は大きな失敗をしてしまったのです。

 

いい大人になってから初めて財布を失いました。

 

それも、友人と飲んでから電車に乗って自宅に帰るまでの間に失くしてしまったようで、場所が皆目見当もつかないといった状態でした。

 

  

本当にショックでした。

 

それは私にとっては、分不相応なくらい良い財布だったからということもあります。

 

ヴィトンのタイガという長財布です。

 

数年前、嫁に無理を言って、高島屋で購入しました。

 

お札とカードだけを収める小銭入れがないタイプの財布ですが、これが結構いい値段なんです。

 

最初のうちは、あれっと思うも、どこかから出てくるだろうとたかをくくっていたのですが、どうやら本当に失くしてしまったことがわかりました。

 

現金数万円の他、健康保険証、クレジットカード、キャッシュカード、図書カード、吉野家の株主優待券など。

 

そのダメージはとてつもなく大きいです。

 

再発行などの手数料などバカになりません。

 

はじめに、この事態にどう対処できるかいろいろ考えを巡らせました。

 

そしてひとつの納得解を導き出すことが出来ました。

 

というか、”思い込みました”という表現が適切かもしれません。

 

これは、これまでの自分をリセットせよと神様が言っているのかもしれない。

 

また、自分のモノの管理がずさんなので、今一度見直しなさいとのお告げかもしれないなどと、理解しようと努めました。

 

そして、気持ちの切り替えが早くなったのでしょうか、これまでとは全く違う長財布を探そうという気持ちになっていたのです。

 

そうすると、私にとっては結構な被害金額にもかかわらず、不思議なことにあまり悔しくならないのです。

 

実際に百貨店に足を運び、ブランド品も含めて物色していたのです。

 

種類にもよりますが、2万円以内ではポーター、3万円以内であればポール・スミスという比較的安価で購入できるブランドの財布が自分にとっては凄くいいものに見えたのです。

 

あまり無理はせず、ポーターを購入しようと考えていた矢先、警察署から電話があったのです。

 

届けられたその財布には、私の運転免許証等が入っているようだとのことです。

 

利用した飲食店にあったようで、店員が届けてくれていたようです。

 

すでに免許証は再発行しているぐらい完全に諦めていたところでしたから、本当に驚きでした。

 

紛失してから3日が経過していましたが、大晦日に手元に戻ってきました。

 

終わりよければ、全て良し。

 

これでいこう。

 

そして、ものを大切にしよう。

 

大切なものを失くさないような意識の持ち方、鞄の収納方法を見直す。

 

単純ですが、効果は大きいと思っています。

 

失くしても、失くさなくても、前向きに捉えることができるようになったのも、これまで賢者からいろんな知恵をいただいてるおかげではないかと思うのです。

 

さあ、良い形で新年を迎えられそうです。