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第86号 人は受け入れられたと感じた時、閉じ込められていた力が覚醒する

 

話し方学校の講師をされている講演家 鴨頭嘉人さん。

 

1年ほど前に後輩から、「これ、いいっすよ!」と勧められて、この方のメルマガ購読を始めました。

 

「俺は世界を変える男だ。」

 

「良い情報をまき散らすために俺は存在している。」

 

などと言われる熱い方です。

 

つい先日、その方のメルマガの中で、宮崎中央新聞というちょっと珍しい地域新聞の紹介があったのです。

 

そのメルマガの記事を、ちょうど1日の仕事が終わり電車に乗ってから、読み始めたのです。

 

すると、そのある記事のストーリーがあまりにもドラマチックで、心が温まり、前向きに生きる勇気のようなものをもらった気分になったのです。

 

私はこの時、本当に感動してしまい、車内にもかかわらず、これは誰かに気付かれているだろうというぐらい、うるうるして読んでいました。

 

というわけで、感動したい方のために、私も良い情報を撒き散らさせていただきます。

 

作家鈴木秀子さんの〝縁を生かす〝です。

 

↓ こちらをぜひご覧下さい。 

 

  みやざき中央新聞

 

一旦そちらに目を通してもらってから、続きをお読みください。

 

 

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人生長く生きていれば、良いこともそうでないこともあります。

 

けれども、多感な小学生の頃に、両親のことで深い傷を負うことは、後の成長に何らかの影響を与えることになると、容易に想像ができます。

 

自信を失っていた少年は、先生に受け入れてもらえたことに大きな安心感を持ったことでしょう。

 

誰もが努力次第で医師になることはできません。

 

彼には何らかの先天的な才能が備わっていたと推察されますが、それだけではないと断言できます。

 

筆者が言われる〝縁を大切にした〝ということが、のちに彼を大きく成長させたのではないかと思うのです。

 

「自分はなんて不幸だ。」

 

「これからの人生に何の希望も見出せない。」

 

悲観的になり、自暴自棄になっていたはず。

 

でも、そんな自分もひっくるめて受け入れてくれた先生と出会った。

 

彼の人生のターニングポイントです。

 

「人生で大切なことは何か。」

 

「生きていく上で最も必要なことは何か」

 

こうした問い掛けに、いろんな方がいろんな切り口で語られます。

 

・才能

 

・徳

 

・食料

 

・お金

 

・人脈

 

時と場合によって、変化するものでしょうから、これに順位をつけることなど、ナンセンスだという声もありそうです。

 

しかし、このエピソードを知った後は、私はこれを先頭に書きたいと思います。

 

「かけがえのない出会いを大切にする。」

 

彼は、先生に受け入れてもらうことで、こんな自分でもいいんだと、これまでの自分を肯定的に捉えられたのではないでしょうか。

 

そして深く埋もれていた力が、湧き出てきたのでしょう。

 

人は社会と切り離して生きていくことはできません。

 

自分が何をするのか、どうありたいかも、自分だけで成立はしません。

 

他人、社会となんらかの形で相互作用しながら生きていくことになるはずです。

 

自分を陥れようとして悪意を持った人とも出会うでしょう。

 

自分の存在を認めてくれて、成長のエネルギーを注いでくれる人もいるでしょう。

 

それぞれの人生の中で、「この人は!」と思う時がいつかあるはず。

 

それを「いや、違う。」や「なんかよさそうだけれど、胡散臭い。」など、どう捉えるかはその人次第。

 

彼は先生との出会いをかけがえのないものと捉えたと思います。

 

そして生涯にわたり、そのことを胸に刻んでいくのでしょう。

 

翻って自分はどうか。

 

「私にそんな出会いがあるのか。」

 

「すでにあったのに自分が気づいていないだけなのか。」

 

この記事を見て、私の大好きな村上もとかさんの漫画「六三四の剣」を思い出しました。

 

主人公六三四の母親が、高校生になった息子にこんな風にエールを贈るシーンがあるのです。

 

 

「 ”一期一会” 私の大好きな言葉をあなたへプレゼントするわ。今この時と同じ一瞬は二度とないわ。一日一日今日を限りと思って懸命に生きよってことよ。」

 

 

この漫画でこの ”一期一会” という言葉を知り、感動したことを覚えています。

 

自分にとって ”かけがえのない出会い” や ”かけがえのない出来事” とはどんなことであったのか。

 

一度深く振り返ってみると、 自分の人生にいろんな意味が見つかるのかもしれません。