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第57号 夢は思い描くよりも、語り続けるもの

 

メンタリストで有名なDaiGoさん、皆さんよくご存知だと思います。

 

DaiGoさんについて、私が強く印象に残っているのは、数年前、ババ抜きみたいなカードゲームを堀江貴文さんと対戦しているテレビ番組の一場面でした。

 

心理学に精通しておられるDaiGoさんは、顔の表情、目の動きなどで相手の心理状態を瞬時に判断して、特徴的な問い掛けする事で、巧みに相手の感情をコントロールされます。

 

「このカードを今から変えてもいいし、変えなくてもいいし、自由にして下さい。」

 

「好きな色は何ですか?」

 

というやつですね。

 

結果は、気持ちいいぐらいに、DaiGoさんの完勝でした。

 

表情を読み取る事ができないように、堀江貴文さんがふざけた顔をして最後の勝負に望んでも、DaiGoさんを惑わすことはできませんでした。

 

こんなメンタリストとしての才能をいかんなく発揮されているDaiGoさんも、人知れず悩んでおられた時期があったというのです。

 

メディアを通して、華やかに見えるDaiGoさんも、どんどん派手なパフォーマンスを要求する制作者側、視聴者側に対して、果たしてこれでいいのだろうかと、疑問を抱くようになったといいます。

 

自分が本当にしたいことは何だったのか、深く考えられた末、メンタリストDaiGoとしての活動から身を引く決断をされます。 

 

そして、自分は大好きな本を、時間のある限りたくさん読み、知識・知恵をつけて、それを実践できるようにレクチャーする、そんな仕事をしてみたいと思われます。

 

そうして現在、企業向けの人材コンサルタント、作家活動、有料のニコニコ動画などをメインの仕事にしておられるようです。

 

そのDaiGoさんの著書から、私が学んだことをご紹介しながら、自身の思うところを述べさせていただきます。

 

ちなみに最近読んだ本は次の2冊です。

 

「好きをお金に変える心理学」

 

「ポジティブ・チェンジ」

 

このブログは自分らしい生き方、働き方を考える学びの情報発信ブログです。

 

私は、もし自分が好きなことだけを仕事にして、一生を過ごせるとしたらこんな素晴らしいことは他にないと思っています。

 

これこそまさに、自分らしい生き方、働き方になるのではと考えています。

 

それを実現するためのノウハウをDaiGoさんは教えてくれます。

 

簡単にフローにすると次のようなものです。

 

①本当に自分が好きなことを見付ける

 

②好きなことを極めていく

 

③好きなことを収入に結び付けていく工夫をする

 

④好きなことで得たお金を好きなことに再投資する

 

どれも重要なポイントになるのですが、特に大切なのは④です。

 

一旦十分なお金が手に入ると、頑張った自分へのご褒美として、お金を高額なモノに消費する人がいます。

 

例えば、ブランドの装飾品や高級車のようなものですね。

 

まとまったお金が入ってくるようになり、これまで手に入れることが困難であったモノに、手が届くようになります。

 

別に高級品を購入すること自体が悪いと言うわけではありません。

 

ただ、自分はこれで十分という安心感みたいなものが、せっかくの成長にブレーキを掛けることにつながる恐れがあるのです。

 

そうではなく、その得たお金を自分の本当に好きなことに、さらに投資をして、強みを尖らせていく。

 

こうすることで、その人の価値が高まり、さらに収入が増えるというサイクルを生み出すことができるのです。

 

途中でこの流れを止めることをしなければ、好きなことで一生暮らしていけると言います。

 

モノは買って終わりですが、知識・知恵はなくなりません。

 

壊れたり、盗まれたりする心配はないのです。

 

好きなことや得意なことをチャンスに変えること。

 

これだと思ったら、その直感を信じて突き通すこと。

 

石橋をたたいて渡ると、知らない間にチャンスは通り過ぎ、これまでと何ら変化のない人生を過ごすことになるのです。

 

結局迷って、考えすぎて結論を先延ばしにする事は、選択肢を増やすように見えて、実は違うのです。

 

せっかくのエネルギーを分散させ、自らの可能性を目減りさせているに過ぎないのです。

 

決めたら一点集中。

 

この覚悟を貫けるかどうかで、本当に好きのことが一生の仕事として成り立つか決まるのです。

 

その「覚悟」と同じく大切なのが「人脈」です。 

 

人脈というと、「私は政治家、官僚、大企業の社長、芸能人と知り合いです」という自分がいろんな人を知っているという意味で捉えている方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、そうではなく、自分がいろんな人から知られていることが、本当の意味での人脈なのです。 

 

速読多読術といわれるものをマスターしているDaiGoさんは、1日20冊程度の読書をされるそうです。

 

一般的には、年間を通じて読むか読まないかぐらいの冊数を、たったの1日で読破するという、驚異の能力の持ち主です。

 

本を読み、知識と知識を組み合わせて最大化し、それを実践に応用できるようにする。

 

それをニコニコ動画で安価で提供することで、企業からオファーが来るようになったと言います。

 

いろんな方に知ってもらえるようになったというのです。 

 

できるだけ、たくさんの人に自分の得意なことを話すという行為が大きな価値を生むことになります。

 

言い換えれば、言葉にすること自体が投資になるのです。

 

加えて、自分の得意分野をアピールするだけでなく、相手の需要にコミットして、磨いた能力を発揮し、相手を助けられる準備をしておく。

 

夢は自分の中でずっと思い描いているだけではダメ。

 

文字にして、言葉にして、皆んなに知ってもらう努力をして、自分がしたいことをあらゆる場面で端的に言えるようにしておく事がとても大切なのです。

 

私も、自分の本当に好きな事が何であるのか、真剣に問い続けているところです。