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第46号 キャリアカウンセリングを受けた人だけがわかる「ハッ!」とする瞬間

 

先日、JCDA(日本キャリア開発協会)の国家資格キャリアコンサルタント更新講習を受講してきました。

 

内容としては、企業内におけるキャリア形成を従業員に考えてもらえるようキャリアコンサルタントとしてどう関わるのか、ロールプレイをしながら1日学ぶというものでした。

 

個人情報、守秘義務の関係でぼやっとした内容でしかお伝えできませんが、ご容赦ください。

 

私には良いのか悪いのか分からないのですが、気になることがあると、途中諦めてしまうこともありますが、自分が納得いくまで、ついつい深堀してしまうという癖のようなものがあります。

 

これまで、相手を楽にしてあげたい、良い方向に進むよう支援をしてあげたいという気持ちが前面に出すぎるからと思っていたんですが、どうやらそうではなさそうです。

 

自分が納得していないのに、適切な支援はできない、それは無責任だと思い込んでいたようです。

 

数人のグループで何回か演習をしたのですが、その内のお一人が私は気になってしまったのです。

 

核心に入ろうとすると、フワフワとした感じになって、その方が本当は何をしたいのかが見えてこない。


いや、あえて言うのを控えているという印象を受けたのです。

 

つい、「あなたは本当はどんなことをしたいのですか」と、真正面から聞いてしまいました。

 

でもその方は本当はしたいことがあるけど、ご自身の年齢のことを考えると、現実的にその選択はないと考えておられたのです。

 

私以外のグループメンバーは、何となくわかっていたけれども、あえてそのことには触れずに、深く追求せずに話を合わせておられたようです。

 

これはロールプレイ、模擬演習です。


一般的に本当の話をする事になるのですが、個別の事情により、本当の話は出したくないこともケースとしてあるのです。

 

私はいわゆる機微みたいな繊細さをあまり持ち合わせておりません。

 

わからない、察しないから正面から聞いてしまう。


分かってやるのと、分からずにやるのでは、歴然とした差があるのです。

 

自分に足りないところを改めて理解した次第です。

 

思わず「察しない男、説明しない女」という本のことを思い出してしまいました。

 

そして次に、私がクライエント役、とある講師業をしておられる方がキャリアコンサルタント役でロールプレイが始まりました。

 

予め持参した私の職務経歴を参考に、いくつか質問をされ、それに応答して10分程度でカウンセリングは終了しました。

 

その後グループで総括し、フィードバックを受け、クライエント役である私のキャリア形成について考えることになります。

 

そこで、ハッとするようなことを私に言われたのです。

 

「〇〇さんは、自分が理解してやる仕事は受け入れられますけれども、自分が納得できない仕事はできないタイプの人なんですね。」

 

直接的な話はしていないのに、見抜かれていると、私は瞬間的に感じ取りました。

 

「〇〇さんは全体像を知ることで納得して仕事を進めたいんですね。」

 

「〇〇さんは、周りから感謝されたり、褒められたりするとますますやる気がでるようですが、自分を褒めるとかされることってありますか?」

 

「ありません。」と私。

 

「そうだと思いました。」

 

どきっ!

 

自己効力感は高い方かもしれないと、思っていたのですが、もっと自分を評価して、もっと自分に自信を持っていいのではないか、そう言われたのです。

 

そして別の演習に移った時に、私が学びのための情報発信をしている(このブログの)ことをお伝えしたのですが、その方から自分なりに深く考えるきっかけをいただいたのです。

 

「〇〇さんは、情報発信した後、それを何かに活用されていますか?」

 

「いえ、整理して発信すること自体が目的です。」と私。

 

「それは、もったいない。せっかくされているんでしたら、その後の活用のことも一緒に考えたほうがいいですよ。」

 

自分なりに1日の出来事を整理しながら言語化し、自分の理解度を高めるアウトプットをするため、一部の方でも共感していただきたいと思って、この情報発信ブログをやっているのです。

 

本来、JCDAが推奨するキャリアコンサルティングとは異なるアプローチをされていたのですが、クライエント役の私としては、本当にいろんな気付きを与えていただいたのです。

 

途中、事務局のキャリアコンサルタントの方が、その方に「私もキャリアコンサルティングしてもらえませんか?」と半分本気、半分冗談のようになる始末。

 

私も、キャリアコンサルタントとして活躍するのなら、多くの気付きを与えられる人でありたいと感じた次第です。