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第38号 人から言われるより自分からする方が何百倍も効果が出るはず

 

私には中学生の次男が居るのですが、学校の成績は平均点を指標に判断すれば、全体的にそれよりちょっと上の位置です。

 

少しできるのだから、小学生の時に伸ばせば、将来の受験も楽になるかもしれない、との思いからとある全国区の塾に小学五年生から2年間通わせました。

 

理由もなく欠席したりとか、授業中の態度が悪くて先生から呼び出しを食らうとかはなかったのですが(当たり前でしょうか)、あまり伸びず最終的にクラスの平均ぐらいとなっていました。

 

振り返れば、その2年の間、夏や冬の休み期間中に行われる特別授業も申し込んだりして、私にとっては分不相応なくらいの金額を投資したと思います。

 

 

しかし、本人はもっと上を目指そうという意気込みはありませんでしたが、息子のポテンシャルは高いと信じています。

 

いろんなことをそつなくこなす能力に長けていると感じるからです。

 

親バカなんでしょうが、彼に情熱ややる気が加われば、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれると思わせるくらいの素質があるのです。

 

地元の公立中学に進学することが決まり、さて塾の方はどうしようかということになりました。

 

結局、本人の意向をくみ、塾を辞めることにしました。

 

やる気が十分でないものに、労力と時間を費やしても息子にとってあまりよろしくないと判断したからです。

 

そして最近、珍しく熱心に取り組んでいることが、中学校の部活なんです。

 

軟式のテニスですが、この三連休全て朝7:00に家を出発し、夕方6:00に帰ってきます。

 

日曜日には、帰ってきてしばらくすると寝始めてしまい、疲れのせいか起こそうとしても全く起きようとしません。

 

途中変な時間に起きて、食事をしてからまた熟睡して、朝6:30に起きます。

 

そして7:00頃学校に行きました。

 

パワハラ問題で揺れるスポーツ界の中で、部活動でこうした鍛錬みたいなものは、顧問の先生の並々ならぬパワーのおかげだなと勝手に思ったりしています。

 

うちは、これぐらいでちょうどいいのかもしれない。

 

これまでは、何かに懸命に取り組む姿をゼルダの伝説やスプラトゥーン以外で見せたことのなかった次男でしたが、どういうわけか愚痴を言うこともなく、当たり前のように続けているのです。

 

勉強はやいやい言わないとできないのですが、テニスは自ら進んでやっているのです。

 

たぶん、体はヘトヘトなんですが、彼は自分が日々上達している状況を楽しんでいるようです。

 

どこかで、家族でテニスをやろうと言ってきます。

 

また、帰ってから録画したドラマやお笑いを見て馬鹿笑いしているのが、彼なりのストレス発散方法なのかもしれません。

 

当たり前のことなんですが、やらされている感満載、やらざるを得ない状況に追い込まれる、なんていうことが続けばどこかで破綻しますし、そもそも身に付かないですよね。

 

自分の頑張りが力になっているという充実感、そして疲れた自分を癒す手段も一方で用意している。

 

子供から学ぶこともあるもんだなと感心した次第です。