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第35号 夢をどう捉えるかはその人次第

 

数年前に職場の先輩が私に尋ねられたことを、先日ふと思い出しました。

 

私に向かって、「〇〇さんの夢って何?」と唐突に聞いてこられたのです。

 

少しの間いろいろ考えましたが、これといった答えが見つからず、「うーん、わかりません」との一言。

 

「では、先輩の夢は何ですか?」と私から質問をしました。

 

60歳以降、大学教授になって公私ともに悠々自適の生活を送り、最後に生きていて良かったなぁと思いながら人生を終えることだとか。

 

60歳になるまでに、一連の準備をこれから進めるとのこと。

 

公立より私立が待遇が良いとか、具体的な周辺調査も抜かりが無いようでした。

 

つまり、何処を目指すのか明確で、具体的なアクションプランまですでイメージできている。

 

こんな経験があってから、今まで無関心だった自分の夢ということを度々考えるようになったのです。

 

なぜ、先日ふと思い出したのかというと、TVドラマ「ハゲタカ」の最終回の時に、綾野剛さん演じる鷲津政彦がベンチャー企業の社長に辛辣な言葉を投げ掛けていたからです。

 

「夢にお金は投資しない。夢という言葉は実現する意思のない人間の使う言葉だ。」

 

確かに、夢というと、実現する可能性が低い困難な目標という意味になりがちなんでしょうか。

 

でも、夢を実現可能性の低い目標にするか、自身の本気で可能性を高めることで達成できる目標にするのか、その人次第ではないでしょうか。

 

ここで大切なことは、自分が楽に出来ることばかりに時間を浪費するのではなく、また高すぎる目標を立てて自己満足するのではなく、自分の現在位置から少し上を目指して歩み続ける事ではないかと思うのです。

 

夢に逃げず、夢物語に終わらせず、それに向けて少しでも夢に近づく努力を続けていく人たちが、世の中に影響力を与える存在になりうるのではと考えるのです。


私も夢を堂々と語れる存在になりたいと思います。